クレナイの歌
『あんたなんかいらない子』
『なんであんたが生き残ったのよ』
繰り返される言葉の数々。
聞き慣れている。
だからもう何処にも突き刺さってこない。
何も痛くない。
「……仕方ないんだよね。俺、半分しか血の繋が無かったらしいし……」
「岸辺……」
朱里は涙を流していた。
ぎゅ……と慰めるように彼を抱きしめた。
自分がどんな表情をしてるのかわからない。
けれどきっと悲しいんだと思う。
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