クレナイの歌


「なんで話しちゃったんだろうな……」

罪の意識は消えない。

俺が殺した訳じゃなくても。


あの日自分が手を離さなければ……。


お前が悪い。お前が悪い。
そう、俺が悪い。

もう一人の自分が自分を責めて止まない。


踏切事件も弟から流れていた紅のあの血も、すべて夕暮れに染まっていた。

暮ないの紅……彼岸花に似ている。


でも今は夜だ。
全てが闇に包まれる。


やっぱり、…夕方が一番嫌だ。



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