お姉ちゃんの憂鬱

「このエロガキ!やっぱり触るんじゃねぇかよ!」


「うるせぇ金髪!羨ましいだろ!」


「こらケンくん。年上のおにーさんに向かってその口の利き方はないんじゃないの?メグも、子ども相手にムキにならない」


「そーだ!小学生相手にムキになるな!」


「このやろ…」


「ケンくんも調子に乗らない。メグ、口が悪い」



しゃがんでケンくんと目を合わせるとプイっとそっぽ向かれたため、頭に手を置いてなでてやる。

遥香が機嫌悪いときも撫でればこっち向いてくれるから。




「ケンくんこっち向いて。自己紹介しよう」


お父さんを探すにも、まずはケンくんの状況を把握しなければ。



「あたしは三船香奈子。高校二年生で修学旅行でここに来たの。ケンくんは?」


「オレは、お父さんと旅行で来た。小学校は夏休みでお休み」


「ケンくんは何歳?」


「6歳」


「ということは、1年生かな?」


「うん、そう」




< 109 / 335 >

この作品をシェア

pagetop