お姉ちゃんの憂鬱

「かな、これからどうするの?」


「ケンくんのパパを探しましょ?手がかりは扇子の店にいたってことだけなんだけど、まだそこに留まっているとは思えないからほぼなしだね。向こうもケンくんのこと探してるだろうし」


「そうだよね…ねぇケンくん、パパの服装とか、誰に似てるとかお話してくれる?」


「化粧濃いな。本当に香奈子と同じ年?」


「…うっさいわチビッ子!」


「まぁまぁさやか。落ち着いて…」


「お前はデカいな、男みたい」


「…くっそガキ!子どもだからって調子にのんなよ!」


「うわぁ!香奈子助けて!」


「…ケン、これはあんたが悪い。おねーちゃんたち怒らせたのはケンくんの言葉が悪かったせい。ちゃんと謝りなさい」




頭に手を置けば、むむむっとしながらもあたしの手を握って「ごめんなさい」と小さい声で言う。



「おねーちゃんたちに言うんでしょ。あたしに言っても仕方ない」


「…っごめんなさい!これでいい?」


「さぁちゃん、まどかは?」


「…別にそんなに怒ってるわけじゃないし。あたしもごめんね」


「もう調子乗ったこと言うなよガキ」


「まどか、ガキじゃなくてケンくん」


「…もう調子乗ったこと言うなよケン」



まどかは小さい子が苦手なんだろうか?

テンション的に仲良くなれそうだけど。





< 111 / 335 >

この作品をシェア

pagetop