お姉ちゃんの憂鬱
「なるほどー…わからん」
「わからん」
「わからんでもないがやっぱりわからん」
まどか、直くん、メグの感想である。
ちなみにあたしはわかったような、わかんないような…
誠と自分に置きかえてみたけど、誠が自分に振り向いてくれないと思っていたころのあたしは、とことん自分の気持ちを隠そうとしたからな。
匿名でもいいから伝えたいなんて考えには至らなかったし、むしろ真逆の行動だったよな。
「うん。わからん」
「もうお前らには何も言うまい。」
メガネがさぁちゃんと一緒にため息をつく。
わからんもんはわからんのだよ。
だって感性ってものは人それぞれでしょう。
「ま、吉岡のほうはそこまで警戒しなくても勝手に満足して勝手に終わるだろ。問題はお前の方だよお姉さん」
「かなの方は完全に犯罪の臭いがするもんね。」
「かなちゃん、絶対に1人にはならないでね。授業中は近くにいれないけど、それ以外はオレが絶対に守るから。誰もかなちゃんに触らせない。」
そんなこっぱずかしいことを白昼堂々言ってのけるのが駄犬クオリティ。
顔が赤くなってしまっても仕方ないだろう。