お姉ちゃんの憂鬱
トイレの外でメグと誠と合流して教室に戻る。
教室の中には床に転がっている直くんと、その上に足を乗せている田代くん、その周りには写真を撮っている隣のクラスの遠藤くんと林くんがいた。
「これは完全に現行犯逮捕ってことで。」
「こいつらで全部かな?」
「いや、メグのがいないんじゃない?」
ここに居るのは全員男。
メグにラブレターを送ってきた丸文字を描く女の子はいない。
あたしたちの登場に、中にいた人たちは狼狽える。
「なぜここに」と顔にでかでかと書いてある。
「あ、逃げようとか思わないでね。面倒臭いから。」
「証拠はばっちりお前らの携帯に収められてるみたいだな。ほら、全員携帯だせや。」
「わぁ吉岡ったらカツアゲみたい!」
「なんでまどかはそんなに楽しんでんのよ。」
「さすがヤンキー。カツアゲがお似合いで。」
「うるせえぞペット。オレはヤンキーじゃねぇ。」
「…あんたたちちょっとは空気読んで静かにしててよ。見てあの直くんの顔。足蹴にされてるくせに自分も混ざりたくてたまらない顔してんぞ。」
「さすがお姉ちゃん、僕のことよくわかってますね。」
なんであの人踏まれてるのにあんなにいつも通りなんだ。
スルースキル高すぎるだろうが。