お姉ちゃんの憂鬱
そんな会話の横では、顔を真っ青に青ざめさせて視線をキョロキョロとさまよわせる男3人。
直くんの上にあった足はどかされたけれど、直くんは、起き上がれないのか、はたまた起き上がる気がないのか寝そべったままだ。
「直くん、状況を説明してくれる?」
そのまま話しかけると、直くんは横になったまま話し始めた。
「はい。お姉ちゃんが教室から出た後、田代君が僕の方に詰め寄ってきて僕のことを罵りながら突き飛ばしました。その後林君と遠藤君も教室に入ってきて、突き飛ばされて転がっていた僕のことを蹴りました。それから、田代君が蹴ってくるのを携帯で写真に撮ったりしていました。
ちなみに、田代君がお姉ちゃん、林君が村さん、遠藤君が山さんです。もしかしたら、メグ君のは先生の方に行っているのかもしれません。」
横になったままという何ともしまらない格好で、そんな冷静に分析されても。
なんで決め顔なんだ。決まってないぞ。
田代君たちを見ると、直くんが言った通りなのか、お互いに目線を交わしながらそわそわと手を動かしたり髪を触ったりしている。
「で、こいつらどうすんの?殴る?」
「かなちゃんに変な手紙出しやがったやつは俺が殴るからダメね」
「物騒だよ馬鹿。メガネが来るの待ってようよ。あとは大人が何とかしてくれるって。というか、直くんは一回起き上がろうね。」