お姉ちゃんの憂鬱
「おー、まんまと引っかかったのか。あ、ちなみにこっちも見事に食いついたから連れて来たわ。」
数分後、メガネが一人の女子生徒と一緒に現れた。
確か、隣の隣のクラスの子だ。
名前は知らん。
どうやらこの子が、こいつらと一緒になって直くんに嫌がらせをし、メグにお手紙を出した子らしい。
「直江、怪我とかないか?」
「蹴られたお腹が痛みますが、思っていたよりは軽傷です。」
「そうか。一応保健室で見てもらえよ。三船、後は頼んだぞ。…で、田代、林、遠藤、お前らはオレと生徒指導室に来い。」
そう言ってメガネはあっさり逮捕した彼等を連れていってしまった。
「…なんか、あっさり終わったな」
「終わりましたね。お腹痛いです。」
「てか俺あいつの事殴れてないんだけど!かなちゃんに精神的苦痛を与えたあいつには肉体的苦痛を与えてやらないと俺の気が済まないよ!!」
「や、だからそう言うのは別にいいって。というかたいして精神的苦痛も受けてないし。」
「でも、かーちゃんのは一番やばかったよな。なんかこれぞストーカーって感じ。」
「なんにもなくて本当によかったねー」
「まぁ、あんだけペットがベッタリくっついてたら何かしようにもできないよな」
「俺がいるのになにかさせるわけないじゃないですか。」
「でももしお前らが別れる様なことになったら、ペットもああなりそうだよね。というかもうかーちゃんを殺して俺も死ぬみたいな。」
「え、なにそれ怖い。」
「別れる予定なんて未来永劫ないので安心してください。ね、かなちゃん。死ぬまで一緒だもんね。」
「あー香奈子、お前別れるって言ったら殺されるよこれ。」
「お姉ちゃんご愁傷様。」
「かな、逃げたくなっても家には来ないでね。巻き込まれて死にたくないし。」
「え、なにそれひどい。」
そこは助けてくれてもいいんじゃないでしょうか。