お姉ちゃんの憂鬱
おとり作戦を決行した次の日。
事件についての説明と、田代君たちからの謝罪があると言うことで、あたしたちは全員生徒指導室に集められた。
「オレの方から事件の説明な。まず、理由はお前らと仲よくしてる直江が気に食わなかったからだそうだ。で、なんでこんなことしたのかの発端は、三船、お前だそうだ。」
「えぇ?!あたし何にもしてない!」
「んー、まぁ何にもしてないのがむしろ原因というか…」
「はい?」
「三船、お前こいつと一年の時同じクラスだったらしいな。」
こいつと言って指さされたのは田代君。
確かにあたしと田代君は一年の時から同じクラスだ。
だけどそれがなんだっていうんだ。
「で、一年の時同じ委員会に入っていたと。」
「まぁ、そんなこともありましたね。保健委員でした。」
「そこでこいつとそれなりに話とかしたんだってな。」
「そりゃ同じ委員会になれば話す機会もあるでしょうよ。と言っても、集まりの日程確認とか、やることの確認とかそんなことばっかでしたよ。あとはまぁ、委員会に行く間の雑談とか?」
「二年になってからは殆ど会話らしき会話がなくなったのか?」
「え、まぁ、はい。特に接点もなかったんで。…え、それが何か問題でした?」
「うーん…こいつにとっては大問題だったらしいぞ。接点がなくなって話す機会もなくなって、もやもやしてる時に修学旅行の班編成だ。」
「なるほど、そこでかなと直江くんが大接近したと。」
「そういうことだ。」