お姉ちゃんの憂鬱

「え、結局あたし、なんか悪いことしました?」


もしかしなくてもお話しなくなったからこんなことしたっていうの?

そんなことで、直くんは嫌がらせを受けたの?



「かなちゃんは何も悪いことしてないよ。大丈夫。」


誠があたしの頭をなでながらそんなことを言った。



「かなちゃんの優しさを勘違いして、自分にその優しさが向かなくなった途端に不満がって。しかもそれを他の人間にぶつけようとして。田代だっけ?あんた、そんなみっともない理由でかなちゃんのこと巻き込むとか本当に迷惑なんだけど。自分のやったことわかってる?てかお前さ、かなちゃんにちゃんと謝ってなくない?」


「ま、誠!なんであんたがそんなにキレてんのさ!」


「かなちゃんに任せておくとボケっとしてるうちにうやむやに終わりそうだからね。」


「ボケっとなんかしないけど!というか、あたしじゃなくて直くんの方が…」


「いや、香奈子。今回はペットの言ってることのが正しいよ。田代がなにをしでかしたのか、ちゃんと理解させないと意味ねーだろ。」


「そうそう。また同じようにかーちゃんのこと狙ったり、直江にちょっかい出したりしたら迷惑だからな。」


「てかさ、先生からじゃなくて、田代くんが自分の口で喋ればいいんじゃないの?かなが原因とか言ってるみたいだけど、責任転嫁も甚だしい。なんであんただんまりなわけ?言いたいことあるなら、かなにちゃんと言えば?」


誠に続いてメグやまどか、さぁちゃんも声を上げる。

どこかみんなイライラしているような、呆れているような。




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