Love their
リビング横のキッチンの入口にある冷蔵庫から同じコロナビールを2本取り出すと、とりあえず気持ちを振りだしに戻してソファに座った。
テーブルに瓶を置き彼の横顔を伺うが煙草を再びくわえている以外何も変わらなかった。
何だかズルイ…。
鼓動のリズムと体温を乱されたままのレイは急に彼が唇を離してしまったことに微かに腹が立った気がした。
先程と表情を全く変えずにリモコンを指先だけで操作して部屋に灯りをともす彼。
彼と私の間の白煙を天井に追いやるように大きな息を吐きながら半分程の長さになった煙草を灰皿にねじ消す彼。
レイはそんな彼を見つめて唇を噛み締めた。
寸法くるいなくまるで計算されたかのように動じない彼の一挙一動にさえ心が奪われそうになるのを感じた。
「私のこと…」
思わず口から漏れた言葉。
彼はビールを飲みながらん?と視線をレイに向けた。
「……どう思いますか」
レイは自分がいたたまれなくなりふと呟いた。
急にレイから離れてしまった彼の気持ちがよく分からない。
レイは汗が滴り落ちるビール瓶を掴み、言ったものの心を誤魔化すようにゴクリ、ゴクリと一気に3口飲み干した。
テーブルに瓶を置き彼の横顔を伺うが煙草を再びくわえている以外何も変わらなかった。
何だかズルイ…。
鼓動のリズムと体温を乱されたままのレイは急に彼が唇を離してしまったことに微かに腹が立った気がした。
先程と表情を全く変えずにリモコンを指先だけで操作して部屋に灯りをともす彼。
彼と私の間の白煙を天井に追いやるように大きな息を吐きながら半分程の長さになった煙草を灰皿にねじ消す彼。
レイはそんな彼を見つめて唇を噛み締めた。
寸法くるいなくまるで計算されたかのように動じない彼の一挙一動にさえ心が奪われそうになるのを感じた。
「私のこと…」
思わず口から漏れた言葉。
彼はビールを飲みながらん?と視線をレイに向けた。
「……どう思いますか」
レイは自分がいたたまれなくなりふと呟いた。
急にレイから離れてしまった彼の気持ちがよく分からない。
レイは汗が滴り落ちるビール瓶を掴み、言ったものの心を誤魔化すようにゴクリ、ゴクリと一気に3口飲み干した。