Love their
レイは思わず次々と惹かれるようにページをめくって彼の幼い姿を目で追っていた。
彼にもこんな日々があったんだ。
当たり前のことだけど彼の違う一面を見れたような気がして嬉しくなった。
よく隣で一緒に写る女性、恐らく彼の母親は今の彼の面影を双子のように感じさせる凛とした美人だった。
きっと父親が写したであろう写真は、アルバム一面に隙間さえ許すことなく並べられていた。
幸せそうな姿が写真から伝わってくる。
とても愛されて育ってきたのね。
レイは少しだけ羨ましく感じながら今の彼を作ったこの時代を写しだす写真に感謝する。
勝手に見て…そんな気さえどこかに置いてしまったまま次々に一枚一枚眺めていた。
彼の成長を順に追って並べてあった写真が段々と少なくなり真ん中のページ辺りでそれは2、3枚ずつになった。
彼の小学生時代であろう写真。
少しだけ現代に近付いた色合いのその写真に写る彼を見てレイは眉をひそめた。
あれ…?
何かが違うなと思ったのは、少し成長した今と変わらない細身の少年の表情だった。
ページを捲りそのどれもが無機質な表情を浮かべる少年。
彼にもこんな日々があったんだ。
当たり前のことだけど彼の違う一面を見れたような気がして嬉しくなった。
よく隣で一緒に写る女性、恐らく彼の母親は今の彼の面影を双子のように感じさせる凛とした美人だった。
きっと父親が写したであろう写真は、アルバム一面に隙間さえ許すことなく並べられていた。
幸せそうな姿が写真から伝わってくる。
とても愛されて育ってきたのね。
レイは少しだけ羨ましく感じながら今の彼を作ったこの時代を写しだす写真に感謝する。
勝手に見て…そんな気さえどこかに置いてしまったまま次々に一枚一枚眺めていた。
彼の成長を順に追って並べてあった写真が段々と少なくなり真ん中のページ辺りでそれは2、3枚ずつになった。
彼の小学生時代であろう写真。
少しだけ現代に近付いた色合いのその写真に写る彼を見てレイは眉をひそめた。
あれ…?
何かが違うなと思ったのは、少し成長した今と変わらない細身の少年の表情だった。
ページを捲りそのどれもが無機質な表情を浮かべる少年。