Love their
先程までその殆どが笑顔の少年の筈だったのに、
小学生時代の彼の表情に全く笑顔が見えない。
遠足や運動会など、全てが学校で撮られた写真。
友人達と写る写真の多くは恐らく学校で販売されたものなのだろう。
今まで彼を中心に収めていた写真とはうって変わり、たくさんの中の1人として写真の中に居る彼の姿。
レイはその場に座り込んで不思議に思いつつも、ページを捲る手を止めずに眺めていく。
そして、小学校の卒業式に撮られたであろう校門前に佇む彼の写真と何かの絵を後ろに家なのか、部屋の中で撮られた写真。
その2枚を最後に、少しだけ綴じる容量を残してアルバムは終わりを迎えた。
レイは写真の貼られていないページを一通り確認した後もう一度小学生時代のページに戻って見直した。
やはり、そのどれもに彼が笑う写真が見つからなかった。
前半のページと全てが対照的な写真。
何故だろう…軽く疑問を持ちながら彼であるかどうか目を凝らして確かめる。
面影は今と変わらない。
やっぱり彼だった。
そして、最後の写真をもう一度顔に近付けて目を凝らして見た。
彼の後ろに飾られた絵。
この絵は…。
小学生時代の彼の表情に全く笑顔が見えない。
遠足や運動会など、全てが学校で撮られた写真。
友人達と写る写真の多くは恐らく学校で販売されたものなのだろう。
今まで彼を中心に収めていた写真とはうって変わり、たくさんの中の1人として写真の中に居る彼の姿。
レイはその場に座り込んで不思議に思いつつも、ページを捲る手を止めずに眺めていく。
そして、小学校の卒業式に撮られたであろう校門前に佇む彼の写真と何かの絵を後ろに家なのか、部屋の中で撮られた写真。
その2枚を最後に、少しだけ綴じる容量を残してアルバムは終わりを迎えた。
レイは写真の貼られていないページを一通り確認した後もう一度小学生時代のページに戻って見直した。
やはり、そのどれもに彼が笑う写真が見つからなかった。
前半のページと全てが対照的な写真。
何故だろう…軽く疑問を持ちながら彼であるかどうか目を凝らして確かめる。
面影は今と変わらない。
やっぱり彼だった。
そして、最後の写真をもう一度顔に近付けて目を凝らして見た。
彼の後ろに飾られた絵。
この絵は…。