誰もしらない世界
店へ到着し、藤田を接客している途中、杉浦の姿が現れる。
杉浦が来るといつもは店の黒服が歩を呼ぶはずなのに、なぜか今日は呼ばれない。
歩は藤田と話を続けながら、うわの空で会話を続けていた。

藤田(ねぇ、歩さん、ちゃんと聞いてる?)

歩(え、ええ、聞いてますよ!)

そう言い、また藤田と話をしていると黒服に歩は呼ばれる。
店のキャッシャーで小声で耳打ちされる。

黒服(歩さん、杉浦さん、今日はれいかさん指名みたいです。)

歩(え…)

歩は驚きを隠せない。
しばらく黙った後、歩は気をとりなおす。

歩(わかりました。)

そう言い、歩は藤田の席へと戻ろうとすると、向かい側から歩いてくるれいかが歩の肩にぶつかってくる。
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