誰もしらない世界
その晩、歩は仕事を終えたあと自宅へと帰る。リビングではオカメがテレビをみて笑っていた。

ガチャ…
ドアをあける。

オカメ(あ、おかえり。)
いつものオカメがそこにはいた。

オカメ(あれ?今日は杉浦さんのとこじゃないの?)

歩(あー、っと、今日はね杉浦さんお店に来なかったから。だから帰宅したの。)

オカメ(そうなんだ…。何か不思議だよね、杉浦さん。)

歩(え?何が?!)

オカメ(いやー、なんか優しいけどよくわからないね?こんな私たちの世話までみるなんて、物好きだなぁって。)

歩はオカメが自分と全く同じような事を思っていることに驚く。
歩(うーん。でもそれがいいんじゃない。杉浦さんは…)

オカメ(そうかなー!まっいいや。)

そう言い、オカメはケータイをピコピコうっていた。
オカメ(ちょっとトイレ)

そう言い、机の上にケータイを置いてトイレへとオカメは向かった。
歩はオカメがくつろいでいたテーブルの場所へと腰をおろす。
その時、オカメのケータイがなった。

ブルル…

ブルル…

メールが誰かから来ているようだった。
歩はふとオカメのケータイを覗きこむと、差出人はれいかとかかれていた。
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