茅
部活が終わり外にでると一台の車が。
まさか違うよね?
あれ程言ったんだから大丈夫だよね?
それにしても龍仁さん今日は遅いな。
いつも私が学校から出て来る時はもう待っているのに。
龍仁さんが来るのを待っていると、さっきの車から男の人が降りて来た。
この人も誰かを迎えに来たのかな。
その人はだんだん私に近づいて来る。
「失礼ですが風葉様ですか」
「……そうです。貴方は誰ですか」
「先に名乗らず失礼しました。私は茅様専属の運転手をしております、斉藤と申します」
来るなって言ったのに…
「お車の方で先ほどから茅様がお待ちです」
斉藤さんに連れられ車の傍まで行く。
「どうぞ。お乗り下さい」
「はい」
ドアが開くとそこには彼が…
「お帰り風葉」
満面の笑みで私を迎えてくれる。
私の顔は多分引きつった笑顔になっていると思う。
「どうして来たのですか。私来ないで下さいと言いましたよね」
「…はい」
一瞬にして茅さんの笑顔が消える。
「茅さん『解りました』って言いましたよね」
「…はい」
「来たらさん付けしますって言いましたよね」
「…はい」
「じゃあどうして来たんですか」
「だって外暗いし、風葉が心配っだたから…」
外暗いからって小学生じゃないんですから。
「でもじゃありません。いいですか。いつも龍仁さんが迎えに来てくれるので心配しないでください」
「……はい」
茅さんは家に着くまでの約30分間。私に散々お説教をされました。
その時の茅さんは悪戯をしてお母さんに怒られた小学生そのものでした。
まさか違うよね?
あれ程言ったんだから大丈夫だよね?
それにしても龍仁さん今日は遅いな。
いつも私が学校から出て来る時はもう待っているのに。
龍仁さんが来るのを待っていると、さっきの車から男の人が降りて来た。
この人も誰かを迎えに来たのかな。
その人はだんだん私に近づいて来る。
「失礼ですが風葉様ですか」
「……そうです。貴方は誰ですか」
「先に名乗らず失礼しました。私は茅様専属の運転手をしております、斉藤と申します」
来るなって言ったのに…
「お車の方で先ほどから茅様がお待ちです」
斉藤さんに連れられ車の傍まで行く。
「どうぞ。お乗り下さい」
「はい」
ドアが開くとそこには彼が…
「お帰り風葉」
満面の笑みで私を迎えてくれる。
私の顔は多分引きつった笑顔になっていると思う。
「どうして来たのですか。私来ないで下さいと言いましたよね」
「…はい」
一瞬にして茅さんの笑顔が消える。
「茅さん『解りました』って言いましたよね」
「…はい」
「来たらさん付けしますって言いましたよね」
「…はい」
「じゃあどうして来たんですか」
「だって外暗いし、風葉が心配っだたから…」
外暗いからって小学生じゃないんですから。
「でもじゃありません。いいですか。いつも龍仁さんが迎えに来てくれるので心配しないでください」
「……はい」
茅さんは家に着くまでの約30分間。私に散々お説教をされました。
その時の茅さんは悪戯をしてお母さんに怒られた小学生そのものでした。