終わりを見てからはじまる物語。【仮】
昨日抱きしめた時も
そうだが、
走ってたっていうから
鍛えた身体してるのかと思ったが、
こいつの身体は思ってたよりも華奢だ。
綺麗なストレートの黒髪も
汗臭いわけじゃなくて、
むしろいい匂いがする。
「蓮…?」
「悪い…急に…」
そう言いつつも
俺はこいつを離せなかったし、
ユウも俺を突き放したりしなかった。
「…なんで蓮が泣いてるの…」
「泣いてねぇよ」
なんでわかる。
顔も見てないのに。
俺は
泣き声もあげてないのに。