箱入り結婚のススメ
「それに、お父さんになんと言われても、僕は舞さんと別れるつもりはないんだ」
室賀さんの言葉にハッとした。
私だって、彼と別れるつもりがないから家を飛び出したのだ。
気持ちがつながり合っていることがこうしてわかると、安心できる。
「今日は、はじけちゃおうか」
「はじけるんですか?」
なにを言っているのかよくわからなくて首をかしげると、彼はクスクス笑う。
「思いっきりデートしよう」
「デート?」
「そう。なにもかも忘れて、遊んでしまおう」
「でも……」
とてもそんな気にはなれない。
これかどうしたらいいのかわからない。
「あとは僕に任せて。
舞さんは、ずっと気を張り詰めて生活してきたんだよ。
少しくらい羽目を外したって、かまわないさ」
室賀さんにそう言われると、ふと心が軽くなった気がする。