箱入り結婚のススメ

「僕のイメージ?」

「はい。なんとなく似合いそうだと思って。でも、気に入らなかったら……」


勝手に楽しくなって、彼を待たせて、挙句の果てに自分の好みを押し付けて……。
なんだかテンションが上がりすぎている。


「いやぁ、うれしいな。すごく気に入ったよ」


室賀さんは私から手袋を受け取ると、うれしそうにそれを眺めた。


それからふたりでレストランに入った。
この間のリアンとは違い、ちょっとかしこまった雰囲気のお店だったけど、私の両親に挨拶をするためにスーツ姿だった室賀さんには似合っていた。


「舞さん、これからもよろしく」

「こちらこそ、お願いします」


合コンで頑なにビールを飲まなかったのは、そう言われていたからだと知った室賀さんは、「僕が一緒の時に少しだけならいいでしょう?」と自分は車で飲めないのに、私にワインを頼んでくれた。

それほど飲める訳ではないけれど、別に嫌いでもない私は、それをありがたくいただくことにした。

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