箱入り結婚のススメ

「えっと、あなたは?」

「彼女の恋人です。舞がいつもお世話になります」

「室賀さん!?」


室賀さんの発言に驚きすぎて、それから言葉が出てこない。
まさか、小栗先生に交際宣言してしまうなんて。

だけど、私とは違って室賀さんは落ち着きはらっている。


「彼女を送ってくれようとしたんでしようか。ありがとうございます。
でも、彼女は私が送り届けますから、大丈夫です。それでは」

「えっ……」


私の右手首を握りしめた室賀さんは、そのまま私を引っ張る。


「あのっ、小栗先生、ありがとうございました」

「はい……」


慌てて小栗先生に小さく会釈をすると、小栗先生も茫然と私達を見つめていた。


そのまま私の手を引いた室賀さんは、近くの公園の横に停めてあった彼の車まで私を連れていくと、やっと解放した。

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