箱入り結婚のススメ

そんなの「はい」に決まっている。

どちらかというと、私の方がフラれないかビクビクしているというのに。
でも、彼も過去の経験から不安を感じているのだ。

私は返事の代わりに、秀明さんに抱きついた。
こんな大胆なことができるのは、彼のことが大好きだからだ。


「待ってます。ホントは寂しいけど、ずっと」

「ありがとう」


彼は私を強く抱きしめてくれた。
私の気持ちは、伝わった、はずだ。

そうして彼は、旅立った。


秀明さんは約束通り、毎日連絡をくれた。
時差もあるし、忙しくてすれ違ってしまう時は、必ず「おはよう」や「おやすみ」のメールが届いた。


『舞、声が疲れてる。大丈夫か?』

「運動会の練習をしてるんです。
こちらはとても暑くて、園庭で遊びまわる子供達に紛れていると、どうしても疲れてしまって」

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