箱入り結婚のススメ
『そうだよな。無理はしないで。だけど、舞らしくがんばれ』
きっと彼の方が忙しいのに、私の心配ばかりしてくれる。
それに『舞らしく』といつも励ましてくれた。
今まで、けがをしたり疲れた顔をしていると、父と母にすぐに辞めろと言われてきたのもあって、彼の言葉は新鮮だった。
秀明さんは、麻子の様には要領よく仕事もこなせないし、子供達の扱いも上手くないと悩んでいた私に、「それが舞なのだから。精一杯頑張ればいいんだよ」とアドバイスをくれた。
そして、「きっと子供達は、そんな舞が大好きだよ」とも。
私は彼のおかげで、担任一年目という不安だらけの状態を抜け出して、心から笑って子供達と接することができるようになっていった。