箱入り結婚のススメ

なぜだか涙がこぼれた。

彼と付き合い始めたときから”結婚を意識して”と言われていたのもあって、そういうゴールがあると信じていた。

付き合っている間に、彼の誠実さや優しさ、そして私を優しくリードしてくれる頼もしさを感じて、ますます惹かれていった。


「私……私も、秀明さんにいつもそばにいて欲しい。ずっと私の……」

「舞……」


涙を止めることができなくなった。
こんなに感極まってしまうなんて自分でも驚いてしまって、彼の胸に顔を押し付けた。


「舞、ありがとう。ずっと大切にする。絶対に幸せにする」


数か月前のウーマンライフに、プロポーズの特集があった。

憧れのシチュエーションは? どんな言葉がいい? なんてアンケートがあったけど、こうして本当にプロポーズされると、そんなことどうでもいい。

ただただ、愛しい人に求められているという幸せを感じられるひとときに、ずっと浸っていたい。

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