箱入り結婚のススメ
その中のひとつ、目録が父の手から秀明さんのお父様の手に渡される。
それをお母様と秀明さんが形式的に見た後、今度は秀明さんのお父様が口を開いた。
「大変結構な品々をありがとうございます。
いく久しくお受けします」
流石、大人だ。
あらかじめどういった流れになるのか、安永さんに聞いて、双方の両親に伝えてあった。
ホテルの係りの人の手伝いがあったとはいえ、特殊なこの状況を難なくこなす双方の両親がすごいと思う。
座っているだけで、いっぱいいっぱいの私とは違う。
「本日はどうもありがとうございました。
おかげさまで無事に結納の品を納めることができました。
これからも幾久しくよろしくお願いします」
最後も進行役の父の言葉で、結納は終了した。