箱入り結婚のススメ
「おじちゃん、先生のことすごく好きだってー」
あぁぁ! アイツ、やっちまったぞ……。
幼稚園児相手に、こんな発言したなんて、舞に嫌われそうだ。
貴也の発言に動揺して、リビングを覗けない。
でも……。
「ありがとう。先生も大好きなの」
貴也、お前いいヤツだな。
さっきまでムカついていたくせに、舞のうれしい言葉でコロッと変わる俺は、子供かもしれない。
舞が風呂から出てくると、貴也が目をこすりはじめた。
そろそろおねんねだ。
だけどその頃になると、貴也は舞から離れなくなった。
「せんせー、一緒に寝るー」
はぁ。予想してたとはいえ、貴也の発言にがっかりだ。
ほんの数時間前までは、久しぶりに舞を抱けると思っていたのに。
「秀明さん、寝かしてきますね」
「おぉ」
まぁ、いい。
こいつが寝たら、舞とふたりになれる。と思ったのに……。