箱入り結婚のススメ
私はどんな顔をしたらいいのかわからなくて思わず俯いた。
恥ずかしいような嬉しいような。
だけどやっぱり、彼にまた会いたい。
「あの、私……この間お別れしたあと、もう室賀さんに会えないんだと思って少し寂しく思いました。
だから、今日こうしてお会いできてうれしかったんです。
私が室賀さんの恋人なんて務まるかどうかわかりません。
でも……もっとお話したいと思います」
すごく緊張した。
ウーマンライフには少し追いかけさせる方がよいなんて書いてあったけど、どう考えても私には無茶な要求だ。
「よかった」
室賀さんは、シートにドンともたれかかって溜息をついた。
「こんなに緊張したのは初めてかも。
いや、二度目か。高校生の時初めて告白したとき以来だ」
「高校!」
「あ……いらないことを言った」
室賀さんはクスクス笑う。
そういえば、麻子が高校生位でみんな恋愛を経験するものだなんて言っていたような。
室賀さんもそうなんだ。