闇に響く籠の歌
そう言うなり、柏木は手を口にやっている。そのまま、枯れ木が朽ちるように崩れ落ちる。その姿に慌てて水瀬がそばに駆け寄るが、すでに時遅し。結局、この連続殺人の犯人ともいえる柏木は決定的なことを口にすることなく、己の命を散らせているのだった。


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