君恋 ~あの夏の記憶~




「そっかー、じゃあさっ男バスのマネージャーやんない⁇」




男バスのマネージャー…




あたしにはムリだよ。

あたしはバスケが大っ嫌いなんだから。




バスケに関わることなんてもう2度としないって決めたんだから。




「ごめんなさい。あたし、部活は入らないって決めてるんです」




これはあたしの甘え。


こんなに楽しそうにバスケをしてる人を前にバスケが嫌いだなんて言えない。




言いたくない。




昔の自分と重なって見えて…


そんな人にバスケが嫌いだなんて言えないんだ。



1番言われたくないことだってあたしが1番よくわかってる。




あたしはもうバスケなんてやりたくないしできないけど…




楽しそうにバスケをする人は好きだから




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