君恋 ~あの夏の記憶~
「結奈ちゃんちょっと待って‼︎そんな即答しないで‼︎返事は遅くていーからもうちょいよく考えてよ〜!」
「いやいくら考えても答えは決まってるんで」
「そんなこと言わないでよ結奈ちゃーん!俺泣いちゃうよ、まじで‼︎」
「どうぞご勝手に」
この人なんかムカつくチャラいんじゃなくてバカなだけじゃん‼︎
てか結奈ちゃんて…馴れ馴れしいなー。
多少の怒りを覚えつつも先輩を冷めた目で見ると
…ホントに泣きマネしてた…。
隣で陽斗は腹抱えて笑ってるし。
「おっ、お前らコントかよ‼︎おもしれー‼︎まじでツボった‼︎」
はあ⁉︎コントォォ⁉︎
もーまじでありえない‼︎んなこと誰がするかっての‼︎
「うっさい‼︎誰がコントなんかするか‼︎てかあんたもそろそろ泣きマネやめてよ‼︎」
「キャーこわ〜い‼︎俺一応先輩だよ〜‼︎」
「ホンット一応ね‼︎」
「さっきまではめっちゃ可愛らしい後輩ちゃんだったのに…」
「あんたを前にしてんな後輩でいられるかっ‼︎」
ホンットなんなの⁉︎
陽斗はまた腹抱えて笑ってるし…