君恋 ~あの夏の記憶~




「結奈ちゃんちょっと待って‼︎そんな即答しないで‼︎返事は遅くていーからもうちょいよく考えてよ〜!」



「いやいくら考えても答えは決まってるんで」



「そんなこと言わないでよ結奈ちゃーん!俺泣いちゃうよ、まじで‼︎」



「どうぞご勝手に」



この人なんかムカつくチャラいんじゃなくてバカなだけじゃん‼︎




てか結奈ちゃんて…馴れ馴れしいなー。




多少の怒りを覚えつつも先輩を冷めた目で見ると



…ホントに泣きマネしてた…。




隣で陽斗は腹抱えて笑ってるし。




「おっ、お前らコントかよ‼︎おもしれー‼︎まじでツボった‼︎」



はあ⁉︎コントォォ⁉︎

もーまじでありえない‼︎んなこと誰がするかっての‼︎



「うっさい‼︎誰がコントなんかするか‼︎てかあんたもそろそろ泣きマネやめてよ‼︎」



「キャーこわ〜い‼︎俺一応先輩だよ〜‼︎」



「ホンット一応ね‼︎」



「さっきまではめっちゃ可愛らしい後輩ちゃんだったのに…」



「あんたを前にしてんな後輩でいられるかっ‼︎」




ホンットなんなの⁉︎

陽斗はまた腹抱えて笑ってるし…






< 16 / 94 >

この作品をシェア

pagetop