青い残光【完】
彼が着替えを終えて部室を出てくる前に、ちょっとでも仕事を減らしておこう……
そう思い、グラウンド内に倒れまくったドリンクを回収に走った。
「おっしー!」
と、わたしを呼ぶ梅さんの大声がグラウンドに響いた。
彼は制服へと着替え終わり、肩にはカバンを下げていた。
ふと気付くと結構時間が経っていた。着替えも終わったらしい。
タイミング悪く、わたしがグラウンドの端にいたので声をかけてくれたようだ。
わたしが走って近寄ろうとすると、「走ってこなくても良いよ!」と声をかけてくれた。
……優しいんだなぁ、とふと実感する。
そんな優しさに、わたしがドキドキしても…
彼にはきっと、そんなつもりはない。
それがうっすら分かって、悲しくなった。