青い残光【完】
わたしが近くまで歩み寄ると、彼は早速本題に入った。
「…えっと、どうしたの?」
「あー…っと、あの…聞きたいことがあって。」
「うん?」
わたしがハッキリしないので、彼の頭上には「?」が飛んでいるように見える。
練習後の汗が引いていないらしく、首にかけたタオルで暑そうに汗を拭っていた。
どういう風に聞くかは迷ったけれど……ストレートに聞くのが一番お互いにやりやすい気がした。
「あの…、梅さんて企業のサッカー部からスカウトされてるって聞いたんですけど…!」
わたしがそう切り出すと、理解が追いついたようで「あぁ」と相槌が聞こえた。
「そっか。おっしーも知ってるんだ………そうだよ。今、声をかけてもらってる。」
少し照れたような、嬉しそうな顔…。
わたしがプレーを褒めた時には、こんな顔をしたことはなかった。
やっぱり、ちゃんとした人に認められたことが嬉しいんだろうな…。