青い残光【完】
彼は、ふぅ…と一息ついた後、自らのことを話しはじめた。
「これは、俺の同級生しか知らないことだけど……俺の夢は、プロのサッカー選手になること。…さすがにちょっと恥ずかしくて後輩には言ってないけど。」
「プロ……」
キャプテンたちが、梅さんにはプロになってほしいって言ってたのは…彼の夢を知っていたからだったんだ…。
「…企業のサッカー部に、声をかけてもらえたのは本当に嬉しかった。俺が出てたインターハイを見てくれたらしくて……」
喜びを反すうするように、彼は柔らかく微笑んだ。
わたしは、その笑顔を食い入るように見つめる。
本当に…嬉しそう。
だけれど、彼の抱える悩みがその笑顔を曇らせた。
「だけど、俺がなりたいのはプロなんだ…。頑張れば、企業のサッカー部からプロチームに移籍も出来るかもしれないけど……」
「…………」
「このまま、選手権に出れればプロチームから直接声がかかるかもしれない……。それでもダメなら大学に進んで…って方法もある。」
小さな、ため息が聞こえた。