青い残光【完】
「だけど…大学まで進んでも、プロになれるとは限らない。……おっしーは、有名な大学にはサッカー部員が何人くらいいるか知ってる?」
「………いえ、知りません。」
彼は、そっと空を見上げる。
今の問いへの答えを思い出しているのかもしれない。
同じように空を見上げると、夕暮れから藍色に変わろうとしていた。
夕暮れが、西の空に紅く滲んでいる。
わたしは、目を細めた。
「そういう学校には、部員が100人以上いるんだよ。…そんな中から、スタメンを獲って成績を残してプロ契約してもらう……どれだけそんな人がいると思う?」
「…………」
彼の悩みが分かってきた。
彼は、「絶対」にプロになりたいんだ…。
手が届きそうなアマチュア。
無理かもしれないプロ。
夢が本物だからこそ、どちらを選択するべきか彼は悩んでいるんだ。
だけれど、わたしは思う。
彼にはわたしの言葉なんて…必要がない、と。