私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。



『……うわ、顔真っ赤だよ?』


「うるさい、蒼だってそうじゃん」


『はいはい、わかったよ。

それで、どうする??志乃の件。


俺はもう志乃の話聞くのダメなんだろ?』


悪戯っぽく蒼は笑う。


その顔、ズルい。


「………我慢するしっ!」


『泣いたくせに?』


うっ………、そんなの我慢するし……。



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