エターナル・フロンティア~前編~

 その為、話は膨らんでいく。

(同じ)

 性格は十人十色というが、本質的に似ている部分が存在する。それは、例の二人に似ているということ。勿論、彼女達は否定するだろうが、イリアは「似ている」と認識していた。

 いい人。

 悪い人。

 見た目では、判断はできない。イリアは今までの付き合いで、相手を「いい人」と思っていたが、それが正しいのか迷う。

 勿論、例の二人から何度も救ってもらっている恩があるので、愚痴を言うことはできない。

 口を開かず彼女達の話を聞き、過去の出来事を思い出す。

 友人達の出会いは、入学式。

 相手側から、声を掛けてきた。

 自身の将来――というのは正しい表現ではないが、科学者として活躍したいと思っていたので、現在のアカデミーを選んだ。だが、精神面が強いわけではなく、積極的に周囲に話し掛けるわけでもない。

 それにより、入学式は孤独だった。

 そんなイリアに話し掛けてきたのは、今の友人達。いつの間にか互いに溶け込み合い、今に至る。

 勿論、思い出は様々。

 記憶に残っているのは、いい思い出が大半。だからといって、悪い思い出を全て忘れたのではない。

 悪い思い出は鮮明に蘇り、今も苦しめていく。彼女達二人から別れが決定しても、トラウマとして残る。それだけ例の二人は障害として立ちはだかり、自分勝手の文句を言い続けていた。

 当初、解放を喜んでいた。

 しかし、別の意味の苦痛がイリアの身に降り掛かる。

 それは、友人達の過度の期待だ。

(どうしよう)

 何か言わないといけないのは、わかっている。わかっているが、明確な単語が思い付かない。沈黙を続けていたイリアに友人達は具合が悪いのか尋ねてくると、イリアは間髪いれずに大丈夫と言う。

「それならいいけど……」

「元気ないわね」

「パーティーなんだから、盛り上がらないと」
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