エターナル・フロンティア~前編~
イリアは自分自身に気合を入れると、これから待つ出来事に備える。
まさに、運命に備えるかのようであった。
◇◆◇◆◇◆
約束時間は、18時。
まもなく、その時間が訪れる。
しかし、重要な部分を決めてはいない。
一体、何処に行けばいいのか。
ソラからの返信は「18時に」というメールを受け取った以来、全くなかった。それにより、イリアは動揺していた。だが、何となく場所はわかっていた。二人にとってのお気に入りの場所。其処に行けばソラに会うことができるのではないかと思ったイリアは、其処に急ぐ。
背の高い木々が生い茂る公園。
其処が、お気に入りの場所だった。
文明が発展した都市。周囲は人工物で覆われ、心から落ち着ける場所が無くなりつつある。
それにより二人は静寂を求め、自然が溢れた場所で寄り添う。勿論、この場所も人工的に作り出された場所。
しかし、木々は自然が生み出したもの。
森林浴は、最高の気分転換となる。
互いに時間を見付け、何度も訪れていた。その為、日が傾いた時刻でも簡単に行き着くことが可能だった。
だが、ソラは何処にもいない。
公園を歩いているのは、身体を鍛えている中高年。また、公園を抜け道に利用している人物。
イリアと同年代の人物は、誰もいない。
刹那、寂しさが込み上げてくる。
(ソラ)
本人は予想を付け、この場所を選んだ。
だが、結果ははずれ。
心が、痛み出す。
「……違うのね」
情報が無い中、これ以上の詮索は難しい。だからといって、目的地を言わなかったソラを攻めることはしない。聞かなかった自分も悪く、何より相手を罵倒する雰囲気ではないからだ。