エターナル・フロンティア~前編~
しかし、内容が内容。表面上の簡単な内容しか、調べることができなかった。だが、今のユアンでもこれで十分だった。それに最初から高度な知識を得ても、理解することはできない。
何事も、段階を踏んで進むのが一番。学校での勉学でそれを学習したユアンは、表示された文章を食い入るように読んでいく。
そして、知識を吸収していった。これも、今後の為に――
(馬鹿だ)
書かれている内容を嘲笑う。
そして、何故このような現状が生まれてしまったのか考えていく。
世間の状況の隅々まで知らないが、学校での教師と生徒のやり取りを聞いていると、世間の考え方がわかってくる。
大半が、力を持つ者を嫌っている。
理由は、様々。
いや、共通している部分はある。
それは、明確な理由を持たずに嫌っているということだ。
勿論、彼等に間接的や直接的な被害を受けているわけでもない。しかし彼等は被害者と思い、徹底的に嫌味を言っていった。
一種の集団心理というべきか。
ユアンは長い溜息を付くと、違う内容を調べ出す。そしてそれを表示させると、黙読していく。
過去、どこの惑星でも同じ行為を行なっていた。それはひとつの惑星の中で行なわれていた行為で、このように複数の惑星に広がっていたわけではない。だが、それが過度の状況を生み出す。
負の螺旋。
結果、ユアンのような存在を作る。
本当であったら、この現状を止めなければいけない。
それが正しい考え方だが、思考が狂いつつあるユアンに、その正しい考えを導き出すことはできない。それに今、義父に仕返ししか頭にない。
彼は、深い愛を求めた。
だが、現実は不幸を与えた。
嫌い。全てが、憎い。
キーボードを叩く指に、力が入っていく。そしていつの間にか、このような現状を作り出した世間を嫌うようになってくる。そもそも、力を持つ者を受け入れていれば、このようにならなかった。天に飛び立てば、目の前に広い宇宙が広がっているご時世。
自分と違う存在が生きていようが、おかしなことではない。だというのに、固執した概念が邪魔をする。