エターナル・フロンティア~前編~
「異性が、騒ぐわけね」
「一体、何を言っているのですか?」
「貴方のその姿。それは、悪い噂の二つ目。女癖が、あまりいい方じゃないようね。気を付けなさい」
「忠告ですか?」
「女は貴方が思っている以上に、恐ろしいものよ。下手をすれば、貴方の喉元を掻き切るわ」
恐ろしい説明に、ユアンは態とらしく口笛を吹く。彼にしてみれば、異性はいい玩具。手玉に取る方法は心得ており、何より相手から寄ってくる。媚を売り、自分を懸命に売り付けてくるのだから。
それを美味しく頂き遊んでいるだけあって、罪悪感を抱くことはない。
レナは、再度言う。
人間油断した時に、人生の転落を迎えると。
「肝に銘じておきます」
「半分嘘ね」
「そんなことは……」
「ありません」と言葉を続けるはずだったが、何を思ったのかユアンは最後まで言うことはしなかった。
自信がないというのが本音だが、逆に認めたくないという気持ちがないわけでもなかった。だからこそクスクスと笑い、はぐらかしていく。それに、まだまだ遊びたかったからだ。
「本当に、貴方は……」
「大丈夫です。やり方は、わかっていますので。それに、危険な範囲くらいは把握しています」
何処までも強気のユアンに、レナはやれやれと肩を竦める。これ以上、何を言っても無駄。彼は彼が持つ独自の理論の中で生きており、他人がどうこう言っても現在のスタイルを変えることはない。
何となく彼の性格からそれを理解していたレナだが、一度は忠告しておくべきだと思い、今それを言った。しかし無駄とわかった瞬間、彼の生活スタイルに口出しするべきではないと知る。
そして、違う話へ持っていった。
「ご飯は?」
急な話の変更に、ユアンはキョトンっとした表情を作る。だがレナの話をよくよく聞くと、夕食を食べたかどうかという話だった。そういえば、夕食を食べずにレナの家にやって来た。そのことを話すとレナは、ユアンの為に夕食を作るから食べて行くように進めてきた。