不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
卓巳君は目をパチンと開くと、慌てて上半身を起こした。


「うわっ、悪いっ。寝過ごした。えっ? つか、今何時? マジで? ホント悪いっ! 今から用意すっから」


私は床に散らばった下着と服をかき集めた。

衣擦れの音が電話のむこうに聞こえないように、注意を払いながら着替える。


「マジで、ごめんって。うん……すぐ行くから……んな、怒んなって……」


やがて電話を切ると、卓巳君は「はぁ……」とため息を吐き出す。


「悪い。萌香ちゃん、オレもう行かなきゃ」

「うん。わかってる」


私の横で卓巳君も慌てて着替えだす。


「やべ……オレ汗臭いかな。シャワー浴びたほうがいいかな」


Tシャツの襟元をひっぱって、鼻をくんくんさせてる。


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