不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「卓巳……今日……王子だってさ」

「和美と一緒だろ?」

「そうそう。なんだかんだであいつ、姫には弱いもんなぁ」


なんだ。そういうことか。

王子様とお姫様。

友達の間ではそんな風に言われているカップルなんだろうな。

ホントにお似合いで絵になるふたりだもん。

最初から私が入り込める隙間なんてなかったんだ。

そう思って、またグラスを口につけようとした。


「ねぇねぇ、ここいい?」


いつの間に近づいていたんだろう。

隣の席を指差して、男の子がひとり立っていた。

金髪に近いような明るい髪のせいか、いかにも軽そうな雰囲気を漂わせている。


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