不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
ここはいわゆる脱衣所で、このドアの向こうが浴室になっている。

浴室に入る卓巳君、やがてそっちから水音がした。どうやらバスタブにお湯を張りにいったらしい。

次第に浴室が湯気で覆われていく。

私はぼんやりとその光景を眺めていた。

すると、また彼が戻ってくる。


「お待たせ」


ニッと笑う彼。
私の胸の方に手を伸ばす。

ブラウスの第一ボタンに彼の指がかかる。

器用にはずすと、すぐに二つ目へ。


「まっ、待って……」

「ん? なに? あ、先、下から脱ぐ?」


すると今度はスカートの中に手が入ってきそうになり、私は裾を押さえて必死にガード。


「ちがっ。そうじゃなくて。じ、自分でっ、やります」


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