不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「うわっ。つれねーな。つか、萌香ちゃん、さっきからずっとつまんなそうだよね?」

「別に……」


無愛想に答える。


「ふーん。ま、いいけど」


すると彼は、もうこちらを見ることもなく、反対側の席に座っている女の子やその周りの子達の話の輪の中に入っていった。

正直、ホッとした。もう誰とも話したくないような状態だったから。


こんなんじゃ、ここにいる意味なんてないよね。

それどころか場のムードをしらけさせて、迷惑かけちゃいそう。

もう帰ろうかな。

そう思ってワインを飲み干そうとした瞬間、太腿の上に違和感を感じ、私の体はビクンと震えた。


「え……」


なにかと思ってテーブルの下を覗きこんで、ゾクリと寒気がした。

さっき話しかけてきた隣の男の子の手が私の膝の上に置かれていた。


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