不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
私の反応に気づいたのか、彼は一瞬こちらを見てニヤリと微笑むと、またそっぽを向いて、みんなと楽しそうに会話している。

だけどテーブルの下ではもそもそと彼の手が動いている。

みんなそれぞれ盛り上がっていて、誰もこの状況に気づいていない。


体がガクガクと震えだす。

助けを求めようと視線を動かしても、そこには沙耶の姿もなかった。

きっとトイレにでも行ってるんだ。

どうしよう……。


彼の手の動きはどんどんエスカレートする。

スカートを少しずつめくりあげられる。


「や……」


やがて彼の指先が脚にじかに触れそうになった瞬間、私は勢いよく立ち上がった。

みんなが驚いたような顔で見ている。


「トイレ行ってくる!」


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