不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
仲睦まじく腕を組むカップルに、クリスマスケーキを大事そうに抱えるサラリーマン、パーティーの帰りなのか、ほろ酔い気分ではしゃいでいる学生のグループ。

みんな幸せそう。

押し寄せてくる孤独感に胸が苦しくなる。

ふいに卓巳君の顔が浮かんだ。

会いたい。
会いたいよ……。

卓巳君、今どうしてるの?

和美さんと一緒なの?

みんなみたいに、幸せそうに笑ってるの?


私は……。
私は、卓巳君のことばっかり考えてる。

いくら考えてもしょうがないのに。

もう会えないのに……。
苦しいよ……。

涙が溢れ、目の前の景色が歪んでみえる。


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