不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
そして、ふたりでバスタブに入る。 

背後から抱え込まれるように、お湯に浸かる。背中に卓巳くんの胸板を感じる。

ヤバい。ありえないぐらいドキドキしてる。

私ってば、信じられないことしてるよね。

今日初めて会った人と一緒にお風呂に入るなんて……。

恥ずかしすぎて、どうしたらいいかわかんない。

でも、顔が見えないだけマシか。


「あ、これ入れようっと」


私の動揺に気づきもせず、無邪気にはしゃぐ彼は、バスタブ脇に置かれた入浴剤のようなものをお湯に入れている。


――ピチャン。


「きゃぁ……」


天井についていた水滴が、肩に落ちてきた。その冷たさで、急に我に返ってしまい、私は慌てて振り返る。


「やっぱり、こんなのダメだって!」


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