不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
えーと、これは、つまり……。
いわゆる……ヤキモチ?

卓巳君は、私の肩を抱いていた優一君にヤキモチを焼いてこんな行動に出たの?


「たっ、卓巳君っ」


私は慌てて卓巳君の体を押した。

こんなの恥ずかしすぎる。

いつの間にか、私達ふたりはライトに照らしだされていた。

きっと照明担当の人もこの展開をおもしろがっているんだ。

今まさに、このホールにいる全ての人の目が私達ふたりに注がれている。そんな感じだった。


卓巳君は少しだけ体を離し、手にしていたバラの花を私の目の前に差しだす。

そしてスーっと息を吸った。


「萌香ちゃん……結婚して」


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