不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「あー、あと、『私なんか』とか言うの禁止な」

「……え?」

「自分のこと、安売りしてるみてーじゃん。って、ホテルまで連れてきたオレが説教するようなことじゃねーか」


ハハッ、と笑う卓巳君。


「自分で自分の評価、勝手に下げてない? 萌香ちゃんみたいな子はさ、もっと高飛車になっていいくらいなのに」

「高飛車?」

「そ。黙ってあたしにかしづいて、靴の先をお舐めなさい!、みたいなね」

「なにそれー。どこの女王様よ! あははっ」


声をあげて笑った。そのせいか、さっきまで緊張でガチガチだった体が自然とほぐれていく。

それからしばらくの間、卓巳君は自分の身の回りで起きた最近のエピソードを語ってくれた。


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