不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
背後から抱きしめているものの、卓巳君は何もしてこない。

彼が言ったとおり、無理やりすることはないのだろう。

もしかしたら、もうこのまま何も起こらないのかも。

そう感じ始めていた、その時……。


「体、熱いね。のぼせちゃった?」


私の肩に顎をのせ、卓巳君が言う。

吐息が耳にかかり、私は思わず身をよじる。


「ん? 大丈夫だよ? てか、くすぐったってば」


< 31 / 277 >

この作品をシェア

pagetop