不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
いつもの夕食の風景。

私達姉弟は、お父さんの帰りが遅い日は、こんな風にふたりで夕食を済ませる。


筑前煮。
太刀魚の塩焼き。
ほうれん草の胡麻和え。
カブの酢漬け。
わかめのお味噌汁。


それが今日の献立。

大体こんな感じで和食にすることが多い。

もちろん、たまには敦が喜ぶような、ハンバーグやカレーライスやエビフライにすることもある。

だけど……。


「なんだよ?」


じっと見つめていた私の視線に敦が気づいた。


「ううん。なんでもないよ」


私は首を振って、筑前煮をお鍋から鉢に盛りつけた。


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