不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
「おーい。卓巳ー。お届けもーん!」


優一君が私の肩を押して、部屋の中に入れる。

その声に反応した卓巳君が、イスを回してこちらへ振り返った。

卓巳君の席は部屋の一番奥。

その周りを取り囲むように女の子が3人立っていた。


「萌香ちゃん! え……なんで?」


卓巳君は私の顔を見るなり、ひどく驚いたような表情を見せた。

そりゃそうか。
私が大学にやってくるなんて、想像もできないことだもんね。やっぱ来ちゃダメだったかな……。


「あのっ……こんばんは」


どう答えていいかわからず、とりあえず頭を下げた。


「じゃ、オレはこれで」


優一君はポンッと私の肩を叩いて、そのまま去っていってしまった。


「えっ、ちょっ……」


ううっ。
優一君、まだ行かないでほしかった……。


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